2018年12月1日~2019年1月15日に開催したcotenコンテスト「パラダイス(楽園)」にご応募いただいた皆様、誠にありがとうございました。
cotenの特性を活かした、素晴らしい作品が数多く集まりました。
審査員の村中 修先生より受賞された作品に講評をいただいておりますので、併せてご覧ください。
人生即楽園。どこか特別な場所ではなく、日常で感動した瞬間「人生は美しい」という瞬間を写真として切り取っています。 「心を亡くす」と書いて「忙しい」ということが当たり前となっているこの世界で、覆い隠され、忘れ去られ、失われつつある「大切な大切な宝物」。
それは「人生は美しい」という宝物。
この「宝物」を、少しでも多くの人と共に感じに、少しでもこの宝物を思い出してもらえたらこの上ない喜びです。
そして皆それぞれの内にある偉大な個性に尊厳と自信の炎を灯すことを願って。
ここはどこでしょうか?自然に包まれた、まさにパラダイスのような場所ですね。場所だけではない。作者が言われているように、その場所を真のパラダイスにするのはそこに生きる人々です。この作品では、その場に根ざして生きる人々の生活が、四季の移ろいと共に写し取られていて見事です。人々によって生きられた時間が写っていることが、この作品の素晴らしさになっています。「人生即楽園」良い言葉です。作品から教えていただきました。
自然と子供が交われば、素晴らしい「光」というエネルギーが生まれる。
子供が笑顔で活き活きとした世界。楽園!
暖かい日差しの中で遊ぶ子供達に、まさに命の輝きを見ました。おそらく家族で出かけられた、ある日の公園での一コマでしょう。同じシチュエーションでは、ややもすると同じような写真ばかりになるのですが、子供達の遊びと射し込む日差しが異なるために、写真のイメージが多様で飽きさせません。最後の女の子が太陽に手を伸ばす姿は、まるで太陽の生命力を全身で受け止めようとしているかのようで素晴らしいです。
超被写界深度の虫の目レンズにより虫と周囲環境を写ました。
これを虫景と称しており虫のスナップとして撮影しています。
存在する環境が判ることでそこが彼らにとっての楽園であると解釈しました。
特殊なレンズを使い、日常の視覚を越えた「見る喜び」のある作品です。そして作者も言われているように、超広角レンズによって環境を写し込むことで昆虫のパラダイスは以外と街中にもあることが分かります。そのテーマ性が作品を強くしてくれました。昆虫のいる環境は繁殖を願う花にとってもパラダイスになります。昆虫と花のいる環境を守ることの大切さも作品から伺えます。
写真家、ビジュアルアーツ専門学校 学校長、大阪写真月間実行委員会代表、日本広告写真家協会学術会員、日本写真芸術学会会員、日本写真協会会員