2019年6月1日~2019年7月15日に開催したcotenコンテスト「自然美」にご応募いただいた皆様、誠にありがとうございました。
cotenの特性を活かした、素晴らしい作品が数多く集まりました。
審査員のGOTO AKI先生より、受賞された作品に講評をいただいておりますので、併せてご覧ください。
自然に存在する植物達の形や模様には、
規則がある。
しかしながら、決して完全な規則が存在し、
同じ形や模様にはならない。
そんな不完全さに自然美を感じ撮影したものを集めました。
タイトルの「POLYMER」は、
植物達の規則のなかの不規則さが、
単一のモノマーが複合しポリマーとなり、
ランダムに絡み合いプラスチック製品となること見立ててつけました。
自然の中にある造形美に注目して、縦位置で切り取られた力強い作品群です。自然の形というのは規則性と不規則性の狭間で常に変化を続けています。こちらの作品は植物や花というただのモノとしての被写体を撮ることよりも変化を続ける、生き物として捉えるような視点を感じました。色彩はシンプルに緑と赤系の2種類の補色関係でまとめているので、縦位置という同じフォーマットの中でも色のリズムを感じます。並び順にも意図がありそうですね。
自然が創り出す水滴、その保たれる唯一無二のバランスをテーマとして、アンダー気味のマクロ撮影写真で構成してみました。
光を受け輝く水滴があたかも宝石のように思えたのでタイトルをつけました。
1972年川崎市生まれ。1993年上智大学経済学部経営学科卒業。1999年東京綜合写真専門学校写真芸術第二学科卒業。武蔵野美術大学造形構想学部映像学科非常勤講師。
1993年の世界一周の旅から現在まで56カ国を巡る。1999年より写真家としての活動を開始。主な個展に「LAND x FACE」(キヤノンギャラリー 2015年)、「terra」(キヤノンギャラリーS 2019年)等。写真集に「LAND ESCAPES」(traviaggio publishing 2012年)、「LAND ESCAPES - FACE-」(traviaggio publishing 2015年)、「terra」(赤々舎 2019年)がある。2015年版キヤノンカレンダー作家。2018年「日経ナショナルジオグラフィック」誌にてキヤノン連載広告「テラ〔地球〕の声」を撮影。現在は日本の風景をモチーフに地球的な時の堆積と光をテーマとした創作活動を続ける。