2019年、FUJIFILMのフィルムシミュレーションに登場した「CLASSIC Neg」。FUJIFILMの熱意に感服しながらも、一度はまるとなかなか抜け出せないやっかいな沼でもある。
初めてフィルムシミュレーションをCLASSIC Negに設定し、道端にある植物の葉を撮ったとき、深くビンテージ感のある緑と硬めな質感の描写に心をつかまれた。(写真1枚目)
CLASSIC Negの特徴として落ち着いた色味や印象づける暖色、主題を際立たせるコントラストなどが挙げられる。撮る側になるとより分かるが作り込まれ完成された表現だ。
(FUJIFILM Xシリーズのサイトにて詳しく描かれているので是非一度見て欲しい。)
今回の個展の開催に際し、今までCLASSIC Negで撮影してきた写真の数々を振り返った。CLASSIC Negで撮れるものは一通り撮ってきたと思う。これ以上CLASSIC Negで撮り続けても自分の写真は成長できないと思い、ある種卒業制作のような気分で今回の個展のテーマに選んだ。
どうかこの依存から卒業できますように。
- 2021.04.22 15:10