まず、たくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。
今回のコンテストはcotenとして初めての試みでしたので、応募作品が集まるかどうか不安な部分もあったのですが、質・量ともに予想を遥かに上回る、多くの素晴らしい作品をご応募いただくことができました。
みなさまそれぞれに個性的な「はじまり」を巧みに表現されており、大変興味深く拝見させていただきました。
厳正なる審査の結果、下記の通りに今回のコンテストの受賞作品を決定させていただきました。
また今回、受賞枠の関係で残念ながら賞を差し上げることができなかった秀作も多数ありました。次回以降のコンテストに再挑戦していただければ幸いです。
いつもどこでも世界は始まるんです。
それが誰かの心の中であったとしても。
実像から虚像へ、空から水の中まで人々の意識は飛んでいきます。
そこに何かを見い出すことが出来るのは人間だけかもしれません。
「はじまり」という区切りをつけられるのも。
大切な方からいただいた中判のフィルムカメラと共に歩んだ最初の一年。この一年は素敵な人や風景との出会いを一葉の写真に切り取り、伝えていくことの”はじまり”でした。
心に留めておくには、少しもったいなくて。まだまだ未熟な私が一歩一歩進んできたように、この個展で私の歩みを感じていただけたら嬉しいです。
初めて買ったフィルムカメラとの一年間を詰め込みました。フィルムらしい色味で春夏秋冬の色を詰め込んでます。構図はあえて人を入れず、入れても足元や手元だけにすることで周りにある風景や草木にも目がいくようにしています。
始めようという気持ちがが「はじまり」をつくるのだと思う。あの日大地が大きく震えて、海から突き出された数えきれないほどの触手が多くのものを奪っていった。いや、取り返していったのかも知れない。大きな喪失を体験させられて初めて、私は「はじまり」を強く意識するようになった。そして、大地の不条理さが私に教えたものは否応ない大地とのつながりであった。それから私は、どこかにつながるかもしれない入口を探すようになった。ヒトが造るものはどうしようもなく卑小でとるに足らないものではあるが、入口は「はじまり」であり新しいつながりへの架け橋であると思う。だが我々は何処へ行き、何とつながればよいのだろうか。私は入口の前に凜として立ち、少しの不安と大きな希望を持って歩き出そうと思う。
昨年、スナップ写真を始めて初の写真集から数点を抜き出しました。
この「Ka-leido 1」という写真集が、今の私の原点です。
「日常は絶景に彩られた名作である」
そのような思いで、日々の日常を撮り続けます。