今回のコンテストへは、第一回を大きく上回る数の素晴らしい作品が集まりました。運営チーム一同、大変喜ばしく思いながら、気を引き締めて審査にあたらせていただきました。
応募作品の中には、作者独自の視点で噛み砕いた「変化」という抽象的なテーマを、写真という表現手段を用いて見事に再構成されている作品が多く見受けられました。
ダイナミックな変化が巧みにまとめ上げられた作品や、微かな変化を細やかにすくい取って紡ぎだされた作品など、多彩で変化に富んだ個性的な作品ばかりでした。一口に変化といってもその言葉から受けるイメージは人それぞれなのであるなぁと、興味深く拝見させていただきました。
このコンテストで入賞された方も今回は惜しくも賞を逃された方も、魂のこもった作品をご応募いただき誠にありがとうございました。
また次回以降のコンテストに挑戦していただけることを、心よりお待ち申し上げております。
人は必要以上の物を手にしてしまいました。
ただありのままに変化していく植物や動物に「生」と「死」が同居したその姿に
どうしようもない美しさと儚さを感じずにはいれません。
鈴鹿市の田園地帯に自生する推定樹齢千年の楠木。市街地が真近に迫りながらも周囲に視界を遮るものがなく360度の眺望が広がる環境が奇跡的に残っている。この場所では、朝焼けや夕焼けの美しい光景が日々繰り広げられている。そんな日々変化する光景を此の千年樹の樹影を絡めて撮影したものです。
街の変遷、季節の移り変わり、自分自身の心の変化…
私たちは知らず知らずのうちに様々な変化に身を委ね、楽しみ、感動を得ているのかも知れません。
レンズを得て、私自身の感覚にもよい化学反応が起こっているのかも。
そう感じました。